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2022/03/08 14:00



「あの仕事終わらせられなかった・・・」
「まだ途中だわ・・・」
「今日は最後まで出来なかった・・・」


あなたはタスクが未完了で、
不完全に終わった時、

どんな気分になりますか?
失望したり失敗感を感じたりしていませんか?

私達は未達成や不完全=失敗であると
レッテルを貼ってしまうことがあります。


未達成、未完、不足について
過去にこれまで良いイメージがなく、

ネガティブなイメージを持ってしまう
経験が多かったからかもしれない。


何かが未完だったことによって、

両親や指導者によって叱責されたり、
未完だったことで、がっかり落ち込んだり、
失望したり、自分を責めたりっていう

否定的な結果と結びついて
しまっていることが多いから。


でも、未完了が全てマイナスだと思い込むのは
ちょっと待ったほうがいい。


なぜなら、タスクの未完了は
強力な動機付けになるということが
研究で分かったから。


タスクの未完了が、
そのタスクの継続を促し、
継続するための強力なエネルギーと化する。

そう、ヘミングウェイ効果ってやつ。

2018年、千葉大の小山 義徳氏による研究。


タスクを完了できないことは、
タスク従事者のモチベーションを高めるという。
それによって成功確率が向上するってこと。


大きなプロジェクト、
長期的なプロジェクト、

コツコツ継続することや
積み上げが必要な習慣的なものほど、

この考えって役にたつね。


意図的に不足、未完を発生させることで
動機付けに使い、継続させる。


ところで、このヘミングウェイ効果の
ヘミングウェイってのは
天才小説家ヘミングウェイのこと。


1日どのくらい書いてんの?
なんでそんなヤベー小説書けんの?ってとある記者に
尋ねられた時、

「順調に進んでいる時やどう話しを
展開をしていくかが分かってきた時ほど、
あえてそこで停止するんだよ。
そうすれば行き詰ることがなくなるんだ」


そう、意図的に、不足、未完を生み出し
それを味方につけ、

エネルギーにするべく、
あえて一時停止してたんだってさ。


未完によるプラス効果ですよね。


この未完によるプラス効果が
発揮しやすくなる環境、
よりモチベが高まりやすくなる条件は

2つあるとされています。


まず1つ目、

①終わりに近づいていることが分かっていること


小山氏のこんな研究がある。
260人の学生に新聞のコラムを
手で書き写してほしいと依頼。

1番はじめに書き写しを終えた生徒が現れた。

その時点で、「はい、やめー」と
みんなに書き写しを途中で
止めるようにさせます。

そう、みんなまだ道半ばです。


タスクを最後まで完了させたい、
まだ続行したいと、つまりタスクを
継続したいと報告された動機を分析したところ、

書き写す量が少ない学生で、
その量が少なければ少ない学生ほど、

成功や達成への希望とイメージを持ち、
タスクを完了する意欲が高くなり、
続けたいという気持ちを報告していた。


逆に書き写しする量がまだまだ
たくさん残っていた生徒は

「あーーだりぃー。
もう嫌だ。もうやりたくないよー」

書き写す量が多ければ多いほど、
学生のやる気は削がれ、
続けたいという気持ちにならないってこと。


このように継続するための動機として

目標までの距離感が
非常に大事になってくる。

「終わりが近づいているんだ」と
距離感が頭で理解できたら

”そこになんとかして到達したい”と
強いモチベが沸いてくる。


これが継続の動機として機能する。


遠すぎると、終わりなき道に、
途方もなく感じて離脱し、

不可能であると思い、
継続することや再復帰しようとすら思えなくなる。



次に未完によるプラス効果が
発揮しやすくなる条件の2つ目として、


②どうすれば完了できるか
(手段や方法)を理解していること


学生を2つのグループに分けました。

1つのグループを(仮にAとする)、
幼稚園から小学校までの思い出について、
そして次に中学校から高校までの思い出について
書くように言いました。


もう1つのグループ(仮にBとする)には、

幼稚園から高校までの思い出について
書くように言いました。


そして、ある程度時間を与えます。

そして途中で書くのを止めるよう指示します。


ほとんどの人はまだまだ途中で
中断されました。

この時点で、学生らに
今後も継続して書いていきたいと思う
意思や動機を分析。


自分のヒストリーついて
書くことがまだまだ残っていた学生は

今後はこのタスクを
継続したいと思う意欲はありませんでした。

これらの学生はBグループ所属の
学生が大半であることが分かり、


逆に終わりが近づいている人は
Aグループ所属が多く、こちらの方が
モチベーションが高い学生が多かったという。


Aグループって

【幼稚園から小学校までの記憶】
【中学校から高校までの記憶】

長期の記憶を、2つにわけて構造化、
グループ化しているから

自分のヒストリーも前半、後半と
段落のように分けて考えられて
書きやすい。

そして完成近い学生で継続意欲の高い学生は

例えば
左には【幼稚園から小学校までの記憶】を1つ書き
右には【中学校から高校までの記憶】を1つ書けばいいのか

などタスクが完了できるまでの手段、方法論まで
理解していたという。


Bグループってのは
【幼稚園から高校までの記憶】って
グループ化されていない。

されていないから
長期の記憶の棚卸が膨大に感じる。

また今後はこのタスクを
継続したいと思はない学生は、
タスクを完了するまでの手段や方法論も
理解していないというケースが
ほとんどに当てはまる。


つまりは、

グループ化や構造化などしないと
最終地点まで途方もなく遠く感じてしまい、

そして解決手段や解決方法が分からないと
どうやって終えることができるのか、
光や道筋が見えない。

長い終わりの見えない
トンネルに入った感覚。

お先真っ暗な状態になるってこと。



目標までの距離感の把握と、
それをいかにして解決できるかって
手段の理解は、

長く継続したり、タスクを正常に
完了するために、

とても重要なキーとなっていることが分かる。



そこで、


1)大きな目標を達成するためには、
小さく要素を分解すること。



途中のゴール、
サブゴールを設定する。

フルマラソン選手が
5キロ置きに目標を設定しているかのごとく。


先が見えやすい、自分が管理しやすく
把握しやすいようにポールを立てる。

そして正確に、
そのポールを把握する。


進んだ歩幅は振り返り把握する。

小さな歩幅であっても、

過去と比較して成長している歩幅に
焦点を当て、小さな勝利を祝福してあげる。

現状と大ゴールの距離感も洞察する。

そしてまたサブゴールを目指して、
集中して取り組む。


グラフ化、シールを貼ったり
視覚化したりなどして

サブゴールにも、最終ゴールにも
完了に近づいているということが
意識でき、理解できるように工夫し、
環境整備に努めること。


サブゴールはあまりにも簡単すぎたり
難しすぎたりせず、

ちょっとだけ目線を高く、
頑張れば達成できそうな、

やりがいのある、好奇心を
くすぐるくらいの程度に設定していく。

頑張れば、なんとか
ギリギリ達成できるライン。

ここが人間一番
「ゾーン」や「フロー状態」に
入りやすい領域と言われています。

潜在能力が発揮され、
スキルを限界まで押し上げてくれる。

人間が現在の能力のギリギリにある
タスクに集中して取り組むときに、
最高のモチベーションを
経験すると言われています。



2)どういう方法で進めていくか



最終目標しかり、サブゴールしかり、

それをどのようにしたら
効率良く達成していけるか、

どのようにしたら最終目標まで
効率良く進んでいけるか。

その効果的な手段、方法、やり方、
解決策、戦略を練り、
アクションプランを計画する。




いかがでしたか?

例え、タスクが未完であっても、
自己嫌悪や失敗感を抱く必要はなく、

未完をプラスに変えること。

その条件は、上記のように
自分次第で整えていける。

嫌になって離脱するのは時期尚早かも。

条件を整えて、再復帰したら、
タスクを達成させる可能性は更に高まります。


継続したり、プロジェクト、
タスクを達成するための動機付けとして

未完や不足をうまく力に変えていくこと。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。


Good virtues(グッドバーチューズ)