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2022/01/28 14:00



あなたのその意思決定は
本当に正しいですか?

人は意思決定、判断を下す際、
認知バイアスというものによって
大きく影響されてしまいがち。


例えば、

Aというハンドソープ、「90%殺菌します」と記載

Bというバンドソープ、「10%だけ菌が残ってしまいます」と記載


どちらも殺菌力は同じです。

でも、Aの商品が売れていきます。


”なんとなく”Aの方が殺菌力あるように
感じてしますよね。

そう、なんとなくです。

これには認知バイアスがかかっています。


情報自体ではなく、
情報の提示方法によって、

バイアスがかかり、
人は、選択してしまいがちになります。


住宅の耐震テストで、震度8以上の地震でも
建物の90%は壊れないってのと
10%は壊れてしまうってのだと

なんとなく90%は壊れないって言われた方が
安全なイメージを抱きがちです。


栄養ドリンクで、
タウリン3g配合!よりも
タウリン3000mg配合!!と表記している方が
どちらも量は同じですが、

たくさん入っているという
イメージを抱きがちになります。


カロリーを心配している時、

「90%砂糖OFF」か「10%砂糖使用」は

なんとなく90%砂糖OFFを選びがちです。


ポジティブな方法で提示されるか
ネガティブな方法で提示されるかによって、

オプションを決定する認知バイアスのことを
フレーミング効果とも言われています。


情報自体よりも情報の言い回しに
大きく影響される認知バイアスのことです。


フレーミング効果は、
情報の実体ではなく、
情報の提示の仕方です。

その言葉の提示によって、
バイアスがかかり、

そのバイアスに屈服し、
影響を受けて、オプションを選択し、
意思決定を下してしまう。


表面上は自分の意思で
確かに決定している。
でも深層では決定させられている。


人は物がはっきりと見えると、
「近くにあるだろう」と判断し、

ぼんやり見えると「遠くにあるだろう」と判断して
しまいがちです。

でもそれが近いか遠いかは、
絶対に確実だとは言い切れないということ。

トリックアートやマジックなどは
それを利用したものですよね。


バイアスがかかることで、
人は、「こうだ」と自動的に判断や意思決定を
下してしまうことが非常に多い。


イベント事や物事に対して
「A=Bだ」と強く信じてやまない、
そう無意識レベルで思い込んでいる公式。

そのフレームにあてこもうとします。

「A=Cもある」という
別の公式、別のフレームがあること自体、
気付かないし、気付けない状態。


心理学や脳科学において、

この自動的に自身の信念、偏見、
主観で判断する認知バイアスが
かかっている状態での意思決定は、

非常にリスキーであると
されています。


なぜならそれは、
少しの情報、不十分な情報なのに、
きちんと吟味せず、

「こうだ」という前向きな憶測、
見方、偏見、既成概念で判断してしまい、

戦略的に思考する能力が低下し、

(例え客観的に見て良くなかったり、
お得でなかったりしたオプションであっても)

良い面ばかりを強調された情報に
おかいまいなく飛びついて
突進してドツボにはまったり、
騙されたり、大きな損失を被ったり、


逆にネガティブなイメージを持つと、
何も考えずに、安易に反対し、
悪いと決めつけたり、批判したり、

挑戦しなくなったり、
諦めたり、止めてしまったりなど


判断を見誤り、意思決定が
損なわれてしまうってことも
大いにあるから。


判断ミスが起こったのは、
何も意思決定するプロセス自体に
問題があったわけではありません。

意思決定者の偏見や感情で
絶対確実だと判断してしまったことに
ミスが大きく関与しています。


良くも悪くも、自動的で直感的なマインドは、
私達の意思決定に大きく影響を与えます。

未来の人生はその一瞬、
一瞬の選択、意思決定をし、行動するという
連続体だから、

未来の自分を形づくる先の人生においても
多大な影響を及ぼすということ。


このフレーミングが起こる原因として


・人は生物学的に損失を
回避する生き物だということ。

確実な損失をさけたいため、
利益をもたらす情報を探す。
そのバイアスがかかり、ポジティブな
オプションを選択しがちになる。


・脳のリソースは限られている。
いちいちことあるごとに
考えこんで脳疲労を起こさないように、
スムーズに判断し決定するシステムが
備わっている。

簡単にアクセスできる情報や
フレームに依存して意思決定していく。

この脳のショートカットシステムにより
「多分今回もこうだ」「A=Bだ」という
既成概念に沿はせるバイアスがかかる。


・感情的に訴えられているほうを
選択しがちになる。

長期的なメリットを考慮して
意思決定するよりも、涙ながらの訴えや
勇敢なスピーチにより、

その場で感情的に、心に刺さるような
訴えをされると、バイアスがかかり、

メリットを度外視して、
人は心の琴線に触れたオプションを
選択しがちになる。



このようなフレーミングバイアスを
どのように防ぐことができますか?


1)バイアスを認識する



何かの決定を下す時、
多くの人はバイアスによって
意思決定させられてしまいがちだということ。

まずはその認識をもつこと。

バイアスが存在することを認めて、

自身の脳に存在するさまざまな
バイアスを認識し、

意思決定プロセスが歪曲される
一方通行、一辺倒なバイアスを
取り払っていく。


2)固執しない



自分の考えに固執し、
最初に思いついた考えに
とらわれないにようにすること。

常に異なる視点からも
その問題を検討する。

オプション選択を決める前に
情報を可能な限り集める。

現在の思考のフレームを意識する。

無意識のうちにネガティブに思っている、
ポジティブに思っている自分の思考回路は
どのような状態かを意識する。


3)反転する



オプションを選択する前に、
自分の思考を反転させ、
反対側の意見も検討する。

「この自分の見解や一般的に答えはAって考えられているけど、
逆のBが答えだったら、どうなるんだろうか?」

ってな感じです。

自分とは反対する意見を検討する。

調査によると、CEOの周りに、
自分の考え、視点、行動に異議を唱える
可能性が高い人がいると、
CEOのミスは少なくなるということが
分かっています。


自分に都合の良いバイアスがかかり、
自分が正しいと裏付けるような情報ばかり
集めないように注意する。

各オプションの良い側面、悪い側面、
中立的な側面など考えて、

どの側面の採用が、今一番優先されることか、
もしくは本当に重要かを検討する。


4)全員と同じ視点である必要性はない



みんなと視点が違うということ。

同じ母体から生まれた
双子でさえ視点が違う。

同じ視点で、全員がまったく同じように
物事を捉えることはできないということ。
見え方が違って当然なこと。

だから、問題について
さまざまな視点を探すこと。



いかがでしたか?


選択を行使する前に、一歩足を止める。
一呼吸おく。

バイアスで意思決定を歪めないよう、
それを認識して、

できるかぎりピュアに、
真正面から情報を見るということを
意識する。

重要な決定ほど、バイアスに
身をまかせてしまうのはもったいない。

急ぎの決断以外、
時間が許されるのであれば、

急ぎすぎず、各オプション、
選択肢について、

時間が許す限り、多方面から
検討すること。



おあとがよろしいよう。
今日はここまで。
おしまい。


Good virtues(グッドバーチューズ)