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2021/11/19 14:00



人間、自分が当たり前だと
思っていることや、正しいと思っていること、
自分はこうだ思うということについて

年々、疑問を抱かなくなってきます。

年々、過去の知見や体験が蓄積され、
それがマニュアルや手順書となり、

脳はルーチン化し、思考は
固定化されていきます。

全てを知っていると仮定してしまう。

脳は、きたる大事な判断をする時の為に
リソースを温存する仕組みがあることから、

省エネで負荷がかからないよう、
いちいち干渉せず、

できるだけスムーズに実行できるよう、
思考をルーチン化させていく仕組みがあります。

疑問を呈して考え、立ち止まり、
一時停止することで、
脳に負荷がかかってしまはないように。


これには正の側面もあるけど、
負の側面もあるということ。

それは思考が固定化して凝り固まり、
形骸化してしまうって点。

思考のルールを変えるには、
リスクが伴うから、

先入観という箱に囚われ、
プライドと傲慢さも相まって、

新しいものを受け入れなかったり、
新たな視点を採用しなかったり、

結果が保証されている確実なものしか
やる気が起きなくなったり、

自分の仮定に対して、
疑問を呈し、考え、一時停止せずに

自分だけの狭い思考範囲内、
先入観にとらわれ、
結果的に大きな怪我をしてしまったり。

そこで今日は、
ネガティブケイパビリティーについて。

言葉だけ聞くと、
否定的な言葉のように
思えるんだけど、

そうではなく、

未知なること、不確実性、
謎、疑いを探求し、

間違いを犯し、
学ぶ機会を自分自身に与え、

曖昧、不確実性を受け入れる能力のことを
言うんだってさ。

これによって、
自身の新たな能力が開拓されたり、
発見したり、

革新的なアイディアに
繋がったりするってことで。


フワッとしたものと出会った時、
人が何かを判断する時、
これまでに蓄積した知見と過去の経験という
データーベースを元に判断する。

だから未経験のこと、
不確実性の伴うこと、疑問、謎には、

違和感、不安、恐怖を持つように
設計されている。

そして合理的な理由や答えを
見つけることばかりに躍起になり、

過去の知見や経験を
無理矢理に当てこもうとするなど
曖昧な不安から解放されたく
答えを急ぐ。

それとは対照的に、
ネガティブケイパビリティーは

曖昧、不確実性を受け止め、
不快な感情もそのまま受け入れ、
疑問を抱き、探求する。


ネガティブケイパビリティーは

オープンマインドで、
自分の考えや思考が間違っている可能性を
常に考慮することを奨励しています。

合理的な理由や、
当然だと固定化された思考が

時に、思考や視野に制約、制限を
かけてしまうことがあるから、


先入観で早々に結論を出すのではなく、
時間をかけて複数の視点から問題を検討したり、

過去の知見や経験、先入観に囚われず、
思考の仮定に疑問を持ち、
より好奇心を持つ。

それが新しい洞察、より良い創造性に繋がるから。


ふわっとしたことに対して、
人は、過去の知見や経験が蓄積してくると、

全ての自分の判断がまともで、
知っていると勘違いし、

聞いたことがある、これってどうせ
こういう結果になるんでしょと
すぐに結論をだしたがってしまうけど、

それでは新しいことを学ぶ可能性、
学ぶ機会を失う。

失うから視点が増えずに、
古くなり固執するというサイクルに入る。


不確実性を拒否するのではなく、
ふわっとした世界を受け入れ、
その時に発生する不快な感情も受け入れ、

自分の仮定に疑問を投げかけ、
新しい視点を採用することをいとわない
ビギナーズマインドを持てば、

それによって新しい洞察、新しい発想、
新しい視点がどんどん養われ、

様々な視点で物事を考え、見え、
自分もレベルアップできる。

不確実で、曖昧なものって
確かに不安で怖いし、

既成概念や先入観にあてはめ
全てを分かっているかのように判断した方が
ラクっちゃラクだもん。

不安だからと焦って
すぐに答えに飛びつくのではなく、

すぐには答えの出ない、
知らないことの痛みと
混乱に耐えうる能力。

曖昧さを抱えて存在し、
結果として生じる不安や恐れを許容し、

不確実性の不快感に
フィットさせることができる能力が

ネガティブケイパビリティーという能力。


世界を完全に理解し、
そして不確実な未来を
コントロールすることはできません。

しかし、このどうにもできない状況でも
極度に不安や絶望感でいっぱいになるのではく、

そんな状況を受け入れ耐えうる能力は、

このご時世にとって、
非常に効果的に機能すると言える。


ネガティブケイパビリティの
主なメリットは次の3つです。


1:好奇心が高まる

疑問、謎、曖昧でふわっとした世界を
恐れず、拒否せず、受け止める。

なんでも白黒つけたがる二分論で
世界は成り立っているわけではなく、
グレーカラーを受け入れる。

自分の固定概念という殻から出て
完璧で合理的な解決策に急ぐのではなく、

自分を発見する旅を楽しむこと。


2:創造性の向上

過去の知見や体験、先入観によって、
思考に制約がかかっている時は、
それ以上のことを考えられないし、
受け入れられない。自己弁護する。

さも全てを知っている、分かっているかのような
専門家思考(エキスパートマインド)をやめ、

自分の思考に疑問を
投げかけることができれば、

そして新しい洞察、新しい視点を
採用することをいとわない人であれば、

複数の幅広い視点で物事を
考えられ、今まで思いつかなかったであろう
新しいひらめき、新しい解決策、
サービス、技術が生まれる可能性も高くなる。


3:より謙虚に

固定化され、古くなり、
凝り固まっている思考の上に、

更に傲慢さやプライドなども乗っかれば、
それ以上考えが及ばなくなり、
見えてこなくなる。

知らないことに謙虚になり、
疑問を呈し、初心者の心を持って
それを受け入れることで、

柔軟に、偏見なく、
探求心を持ち、学習を継続させ、
自分を進化させ、

自分の思考や知識は
常に成長しアップデートしていて、
全ては進行中の作業であると考えられる。



このネガティブケイパビリティの
概念を理解し、それを適用するには、


1)無知であることを受け入れる



フワッとした物事が眼前に現れた時、

自分のこれまでの思考、
先入観にあまり過剰に囚われすぎずに、

また全てを知っているかのように
傲慢に振る舞えば、
それ以上考えない思考停止状態に陥ってしまう。


不確実性を目の前にして
混乱せず、怖がらず、不安にならず、
不快な感情が伴いますが、

無知であることを恥じず、
「わからない」と言っても問題はなく、
安心してください。それは探求心、向上心、
勇気と謙虚さ、自分の思考の
アップデートを表しているものだから。


継続的な学習、自己成長において、
疑いと不確実性が必要であり、
それが燃料となる。


2)判断を一時停止する



不明瞭、曖昧さを前にした時に
発生するその不気味さや恐怖、
不安などの不快感を避けるため

急いで決定的な答えに飛びつくのではなく、

疑問を前に、座して、見つめ、
インテリア雑貨のような感覚で
観察する心の状態。

しばらくの間、解決策を
見つけようとしない。

受け入れる。

判断せず、心の状態を、
この今、目の前の状況に
柔軟にフィットさせ、探求する。

少し時間を取って、
疑問状態、疑問渦中に慣れてください。


自分の過去思考から離れ、
中立的に、俯瞰してみる。

解決策を急がず、

多くの情報を収集し、
さまざまな視点を検討する。

まるで旅の道中いにる冒険者のように。


3)自分の仮定に疑問を投げかける



自分の思考、意見は全て
あくまで仮定であって、

絶対的な固執した思考に
囚われていないか、

凝り固まった思考習慣の型に
はまっていないか。

その判断に至った理由、思考の仮定に
疑問を呈してみる。

角度を変えてみる。再考する。

例え再考して
気が変わっても問題はない。

その意見をがっちりと固定化させて、

この状況はこうだ、
だからこの状況もこうだ。
と決めつけや、思考の型にはめない。

思考回路を回路Aだけのルートで
強固化させずに
ルートB、ルートCなどもあり、
思考に幅を持たせ、柔軟にということを
常に頭にいれておく。



いかがでしたか?
ネガティブケイパビリティーという概念。

行動パターンを変える最初の一歩は、
まずは自分自身を知ることからはじまる。

曖昧で不確実性のものを前にした時生じる
不安や恐怖、不快感。

その感情は悪い兆候ではないということ。

思考するクセや判断のクセ、
習慣に疑問を呈してみる。

時には、当たり前だと判断して
やっていること、
ルーチン化している業務に「?」を
持ってみることも。

これまでの固定化された思考、
これまでの衝動的な反応と行動を
手放すためのスペースを作り、

ただ「存在する」ことに慣れること。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。


Good virtues(グッドバーチューズ)