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2021/05/10 14:00



あなたは他人と親密になることを
恐れていませんか?

または愛することを恐れていませんか?

近づいていると感じると、
わざと距離をとろうとし、

親密になることを回避してしまう。

親密になりそうになってくると
不安になってくる。

親密になるのが怖い。

距離が縮まってくると、
故意に親密になることを避けたくなる、
故意に抵抗したくなる、
故意に離れたくなるなど。

親密になるということは、
自分の内面を相手と共有することを
意味します。

真の気持ちは親密になりたいはずなのに・・・・

親密になることを恐れてしまう。


心理学ではFear of intimacy:親密さへの恐れ
としてメンタルヘルスの悪化に影響を
与える問題として扱われています。

親密になることを恐れてしまう人の
主な特徴として、

・自尊心が低い
・疑い、信頼ができない
・積極的なコミニケーションを避ける
・関係構築が不得意
・人間関係でもめた歴史がある
・他人と感情を共有できない
・自分の感情をうまく表現できない
・自ら社会的孤立をすすんでやる

この親密になることへの恐れは
どこからきたのだろうか。
なぜ恐れるのか。

それは、過去、幼少期にあると
言われています。

親の喪失(死、離婚)、虐待、ネグレクト、
子供時代のトラウマが原因である
可能性もあります。

悲しみ、怒り、その他の感情を
表現したときに、虐待や無視されて育った人は、

成人後に「愛情」や「繋がり」について
問題を引き起こすリスクが高まり、

親がいなくなり、見捨てられたと強く
感じた経験が、感情的な繋がりや
親密になることを不快とみなしてしまうなど、

これらにより、他人を愛して、
信頼することが非常に困難になります。

自分の正直な気持ちを
表に出せない。

愛して、信じても、
どうせ去っていく。

大事にしても、壊れてしまう。

もう傷つきたくないし、
傷つくのが怖い。

それなら愛さない、信頼しない、
深く付き合わない。

つまりは自己防御の1つの反応ってこと。


上記の親が離れてしまったことや
虐待、ネグレクト以外の他の要因として、

例えば、

「完璧主義による自己批判」というものも
挙げられています。

自分への要求、ハードルが厳しすぎて、

「自分なんて愛したり愛されたり、
支えられるに値しない人物だ」と感じてしまい、

愛されるにはまだ足りない、
完璧である必要性に駆られてしまい、

それ以上の関係に
進展しないようにしてしまう。

自分自身について自己批判的になり、
気分が悪くなり、近づくことを
恐れるようになってしまうとのこと。


これは自尊心の低下とも近しい部分があり、

自信と自尊心が低い人は、
「親密になる価値なんてない人間だよ」
と感じてしまう。

「所詮、私なんて・・・」という気持ち。

自分の意見、感情、
ニーズをうまく表現できない。

他人を失望させることを
恐れてしまう。

また、他の要因としては、

他人からの評価、他人からの判断
相手の顔色を過度に気にする人や、
拒絶を過度に恐れる人は、

親密で、親しい関係を作ることに躊躇する
傾向があると言われています。


これらのことが引き金となり、
親密になることを恐れてしまいます。


これらの思考パターンが
長年根付いていると、

自分のことを愛してくれて、
相手との距離が縮まってきた時、

自分自身の中で葛藤がはじまります。

そして愛してくれている、好意的に
思ってくれていることについて、

疑いや不信感として反応しだします。


デートなんかでも、
はじめのうちは、楽しく交流もできる。

だって、本当は深く交流したいとさえ
内心思っているから。

でも回数を重ねていき、
親密になっていけばいくほど、

その関係をリセットしたくなり、
これ以上関係が進むのが不安になり、

なぜかその関係から
逃げ出したくなってしまう。

Lineやメールの返信が億劫になってきたり、
用事や仕事と言って会う回数を減らしたり・・・・

関係が濃くなるであろう相手から
あえて自分から距離をとりだし、
意図的に関係を薄くしていったり、

はたまた理不尽な理由で
相手を批判したりなど、
関係を崩壊させていくように
仕向けてしまうなど。


親密さを恐れてしまうレベルは、
各人によってまちまちで、

軽い症状の人もいれば、
まったく深い関係を構築することが
できずにいる人もいる。

人間関係の構築や、人付き合いが
煩わしくなったり、苦手に思う人は、
これらが原因だったってことが
多分にある。

そこで、これら衝動を軽減させ
親密になることへの恐れを対処するには、


1)未来の不確実性を受け入れる



親密になることを恐れる人は、

その関係が壊れ、人が離れていき、
傷がつくかもしれない、そうなったら
どうしようと、

未来のことに不安、心配などで
怖くなってくる。

でも、人生や人間関係において、
絶対的な保証なんてものは
ないんだという事実を受け入れること。

心に余白、スペースをあらかじめ
用意しておく。万が一関係がこじれ、
人が去ったとしても、立ち直れないほどの
ダメージを負うリスクを多少は軽減できるから。

絶対的に永続性があると断定できる
関係性の構築なんてのはなく、

関係が壊れることを前提と
しているわけではないけども、

壊れることもあるということ。

それにもかかわらず、関係の構築というのは、
素晴らしい価値、考え、視点、
癒しや元気、モチベなどを提供してくれるから、
人はその価値を求め、関係を構築しようと深め、
追及する。その価値が十分にあるものだから。


2)内なる批評家に屈しない



関係を構築していくにつれて、
もう一人の自分が、心の中で、

「やめたほうがいい。どうせ傷つくだけだよ?」
「わざわざ、あえて傷つきたいの?メリットないよ」
「関係濃くする必要ないよ。意味ないよ」

否定してきます。心理学では
「内なる批評家」と呼ばれていて、
全てを否定してくるもう一人の自分です。

心の声が、関係構築を拒むセルフトークで
強烈に足を引っ張ってきます。

この声というのは、あくまで
防御を知らせてくれているシグナルであり、
単なる情報に過ぎないということ。

この内なる批評家が敵ではなく、
味方だということ。

まるでとてもおせっかいで
心配してくれている親のように。

批評家の言う通りに全てがそのように
なるとは限らない。

反対するためにズバズバ言ってきますが、
それに打ち負かされる必要はなく、
断固として抵抗する必要もない。

聞いて、知って、受け入れて、
「考えてくれてありがとう」と礼を言って、
他へ移るときに、静かにその声を置いていくこと。
置手紙のように。

そして、自分を思いやり、
自分を信じ、自信を高め、
不安を克服し、愛らしく、人間関係を構築して、
親密さを楽しむ価値があることを自分で
認識すること。



3)自分を思いやる



未来の関係性という
不確実性に対応できず、

不安や心配事、恐怖で、
全てを投げだしそうになっていない?

自分へのマイルールを厳しく
課して、自己肯定感を
低下させてしまっていない?

完璧主義は捨て、
自分へ思いやりという水をあげること。

親密になることへの恐れは、

自分の能力不足に感じてしまう劣等感、
恥、罪悪感、恐れ、不安、トラウマなど
その他の否定的な性格特性が
背景にあることが多いから。

だから、まずは自分で自分のことを認めてあげること。
承認してあげることが大事になってくる。

自分のことを否定している限り、
「こんな自分なんて愛し、されるに値しない」という
思考は解決しない。


「傷つけてごめんね」、
「自分が思っているよりひどくないから大丈夫だよ」、
「人間だもの。間違いを犯すことあるよ」、
「何を感じても、自分は自分だから大丈夫だよ」


優しいトーンで、自分を慰め、思いやりをもって
自分を認めてあげること、

無条件に感情に心を開くことが重要になってくる。

自分が一番の味方になってあげなくて
一体、誰が味方になってくれるのかということ。

自分のことを受け入れ、承認し、
心を開き始める勇気をもつこと。
オープンマインド、オープンハート。


■自分に優しくする11の方法

■ネガティブセルフトークを自己思いやりに変える



4)他人からの評価は仕方ない




「これをしたらなんて思われるだろうか」
「こんなことしたらどう思われるだろうか」

シュミレーションを超えた、
過去や未来への過剰な心配と不安で、

思考があっち行ったり、こっち行ったりと彷徨い、
注意が散漫になる。

今へ集中すること。

誰かがあなたをこうだと判断することは

自分の力ではどうにもコントロールが
できないことだから、
そこにあまり捉われて、心配しすぎないこと。

自分に自信がなく、自分を愛せていない時、
他人があなたをどう思っているかを
常に心配してしまいます。

自分への思いやりを示し、自分をなぐさめ、
自分に優しくしてあげるセルフケアの時間を
しっかりと確保する。

Journal of Personalityで発表された 2009年の研究では、
自己同情がより一貫した自信に貢献していることがわかりました。


自分自身を少し緩めてあげて、
笑い、完璧な人はいないんだと
いうことを思い出すこと。

常に正しい決断をするようにと自分へ圧をかけ、
関係性の崩壊を過度に恐れると
麻痺状態になります。

関係は崩してはいけない、
正しい決断をしないとといけない。
私が正しくしなければならない。

間違った決定をすることへの
恐れをマインドセットし。

「間違いも必要である」「人は誰しも間違う」
「間違っても教訓を生かして修正できる」


そこで、瞑想がお勧め。
はじめは5分からでもいい。

この動作の次は瞑想をやる、
何時何分になど定時にやるなどして
習慣化させる。

未来への不安や心配を反芻してしまう
ネガティブ思考のループを中断し、
瞑想は散漫になった意識を「今」「この瞬間」に
意識を集中させることができるから。

鼻で吸うのに5秒、3秒間息を止め、
口から吐くのに5秒の合計13秒。
13秒かけて深呼吸しなければ、呼吸筋が十分収縮しない。

邪念が浮かべば、すぐに呼吸をカウントに
意識を向けて戻すこと。

いきなり無我の境地で、
アルファー波でまくりとかはありません。

はじめのうちは邪念(マルチタスク)は仕方ない。
訓練して慣れてくれるとこれが注意散漫で邪念が
浮かぶ頻度も減り、

これを何度も、定期的に、
繰り返していると、

そのうち呼吸のカウントに
意識が向いて1つのことに集中できるようなる。


毎日、自分自身に自己愛を示すようにする。
自分を愛してあげて、受け入れることを学ぶこと。

自分を受け入れていくと、
他人がどう思うかの心配をすることに
そこまで時間と労力を割く必要性も感じなく
なってくるから。


5)過去の原因を調べる



両親と関係はどのようなものでしたか?

親密になるのを避けてしまう原因として、

過去に何があったのか、
その恐れはどこから来るのかを
理解し、それを認識しておく。

当時、家族から受け取ったメッセージと解釈、
その当時、受け取るべきだったメッセージ、解釈とを
比較してみる。

見捨てられ、否定され、孤独に
傷ついたと思う。でも関係性の構築により
それらが全ての関係性にも当てはまる
ロールモデルではないということ。
それを理解する。


子供時代、親との関係で、
欠けていた部分を認めることは、

より健康的で、より充実したつながりを
構築するための重要な変化の最初の
一歩になるから。


感情をブロックすると、
人間関係だけでなく、メンタルヘルス的にも
健康とは言えない。

親密になることを恐れてしまうのは、
過去の体験が関係していることが多いため、
中々解明するのに時間がかかる場合があるけど、

それだけの価値はあるということ。

愛を受け入れ、愛に心を開き、
信じ、信じられ、支え、支えられ、
関係を深めていく。

そうすればきっと人生も、
もっと大切に感じられるはずだから。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。


Good virtues(グッドバーチューズ)