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2021/03/25 14:00




何か難しい決断に迫られている時、
眼前に大きな壁が立ちはだかっている時、
状況が難しく、厳しい時、

自分を見つめる、見つめ直すことがあると思う。
その時の見方ってどんなふうに見ていますか?

自己と距離、しっかりと
とっていますか?

簡単に言うと、
(微妙にニュアンスが違うけど)
客観的な視点といったほうがわかりやすいかも。

この自己と距離をとる視点のことを
心理学では自己距離なんて言われています。

自己の視点で、自分内部を覗き、感情を
判断、評価するのではなく、

自己から離れて、
遠くからの視点で評価する。

自分の思考から、一歩も二歩も三歩も
離れて、自分の感情を覗く、
そして判断し、それを評価する。

「なぜ、あなたはそれをやろうと思うの?」と
自分のことを、他人のように語りかける。


この自己距離の視点と逆の視点、
物事の見方、捉え方、感じ方というのは、

自己の視点で、自己の内部を覗き、
感情を判断、評価すること。
これは自己没入型の視点とされています。




こんな実験がある。

自分について考える際、
1人称と2人称のグループに分ける。

2つのグループへ、

自身の体験した過去の怒りと
不安を考えさせる。

2人称グループは、自分以外の2人称名詞を
使うか、自分の名前を使用して
自分自身について考えた。

1人称グループ:
”私”はなぜこのように感じたのか

2人称グループ:
”あなた”はなぜこのように感じたのか
or
なぜこのように感じたのか
or
なぜ花子はこのように感じたのか

結果は、2人称グループの方が、
これらイベントを判断、検討するとき、
感情的な自己距離を伸ばすことができたことが
実験でわかりました。

2014年 Journal of Personality and Social Psychology


二人称で自身に問い、
自分自身のことを覗いてみると、

眼前の状況から、感情的に離れる能力を
向上させることができるということ。

では、この自己距離を伸ばす利点、
つまり距離をとれることで、
どのようなメリットがあるのか。



・過去の怒り、不安、後悔、悲しみ、
など、否定的な感情でさいなまれている時間を
軽減できる。

・否定的な感情をコントロールしやすくする

・うつ、神経症の類のメンタルヘルスの悪化を防ぐ

・過去の後悔、未来の不安など執拗な反芻を軽減する

・困難な状況からブレイクスルーするきっかけになったり、
違ったやり方、方法が思いつきやすくなる

・感情に左右されず、合理的に判断ができる、
決定をくだせるようになる


人生で難局に直面した時、
人生で重要な決断を強いられる時、

過去の失敗、後悔、
まだ起きていないことに悩み、
最悪の事態を不安視し、焦り、恐怖し、
ついつい私達は自己に没入した視点で判断し、

重要な局面で選択ミスを
してしまうことがあるけど、

自己と距離をとることで、
自己に没入した視点よりも、

高ぶりきったり、落ち込みまくったメンタルが
安定し、冷静に判断できるようになり、

それだけ間違った決定を下すリスクを
減らせるようになる。


自己と距離をとれるようになると、
否定的な感情をコントロールする能力や、
ストレスを管理する能力が向上することは、

今のこのストレス社会を生き抜いていくための
強力な助っ人となるということ。


自分とは違う視点から状況を見ることで
自己距離を伸ばすこと。

そこで、この自己距離の
視点を育むコツとして、

前述した実験を参考に、
難局に差し掛かった、難局に対して大事な決断を
しなきゃいけない時、

1人称ではなく、2人称で自分を
見つめる方法です。

・親友へアドバイスをする時の視点



人は、他人へのアドバイスをするとき、
割と他人のことって見えやすい状況って
結構ありますよね。

弱点が浮きぼりになっているというか。

「ここ、もう少しこうしたほうが
いいんじゃない?」という部分。

だからアドバイスも送りやすい。

でもいざ自分のことになると、
まったく見えなくなる。動けなくなる。
ジレンマが起こる。立ち往生する。

そこで、自己距離を置くテクニックを
使用する場合、

難局遭遇時や重要な決断時に、
「同じ状況にある親友へは、
どのようなアドバイスをするか」を自問すること。

そうすることで他人へアドバイスを
送るように自分へ送ることができるということ。

反対に、もし1人称で、距離をとらずに、
自己に没入してしまう視点だと、

興奮、もしくは不安と恐怖でいっぱい、
いっぱいになっている状態で
自分を見てしまうことで、

本来の自分が見えなくなってしまい、
正しく、冷静に決断、判断することが
できません。

1人称で「なぜ私はこれを心配しているのか」と
自問するのではなく、

非1人称で
「なぜこれが心配なのだろうか」
「なぜあなたはこれが心配なのだろうか」
「なぜ花子(自分の名前)はこれが心配なのだろうか」と
自問する必要があります。


他にも中立的で、外部にいる
観察者という視点で見ることで、

自分と距離をとることができ、
状況を冷静に判断できるようになる。




また自分が尊敬する人、
理想とする人のことを考え、

「あの人ならこういう状況の時、どうするだろうか」と
自問することは、自分と距離をとれる
コツの1でもあります。

難局時、大事な決断時や

自分の経験や内面を分析する時、

緊張、不安、心配、恐怖など否定的な
感情にさいなまれ、

自分が見えなくなり、身動きがとれずに、
震えている状況、決断できない状況だと

本来持っている自分の能力を
うまく発揮できずに、

うまくいくものも、いかなくなってしまう
リスクが高まってしまうから。

そうならないためにも、
自己との距離をとるクセを

普段から、重要な決断ではない簡単なことや
日常的な小さな動作からでも、

頭の片隅に置いておき、意識し、
訓練をしておくことで、いざ大事な時に
その視点が役に立つってことで。

おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues(グッドバーチューズ)