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2020/12/21 14:00





「それ知ってるよ」
「そんなこと前から知ってたよ」
「前からそのアイディアは持っていたよ」
「もう分かっているよ」

何か物事をはじめる前に
「知っていた」、「十分に分かっている」
と脳を「既知」の状態にしてしまうと、

大事なことを見落としてしまうリスクが高まる。

ビギナーズマインドがいかに大事か。

新鮮な視点がいかに大切か。

子供の頃、何をやるにも、何を見るにも
全てが新鮮な視点。

大人では考えもつかないような
角度から物事を見る。疑問に思う。
既成概念がなく、曇りのない視点。

大人になると、色々なことを経験し、
色々な情報が蓄積されてきているので、
だいたいのことが分かってくる。

だからあまり考えないで、とりあえずこなしたり、
ついつい慣れや変化がないと、
飽きて、退屈になりがち。

先日、いとこの4歳の子供と一緒に
スーパーに行く道中。

いつも通っている道なのに、

「こんなところにお花が咲いてるよ!」
「あのおうちの屋根は他の家より大きいね」
「このドアの色、おうちのドアの色と同じ!」
「なんでここにお地蔵さんがいるの?」

なじみのある光景を新しい方法で見ること。

私はまるで初めてここを通ったような、
新鮮な感じがしました。

当たり前、既知の情報と
たかをくくっていると
見えるものも見えなくなる。
存在に気付けない。意識すらしない。

そしてその連続で
時が流れるように過ぎ去っていく。

一瞬、一瞬を大事に生きていくこと、
新しい視点の大事さを痛感した。

先入観のない、心を空にするビギナーズマインドは、
禅仏教の概念からきていると言われています。

はじめての自動車の運転、はじめての料理、
はじめの運動や学習・・・・

どんな「はじめて」も
最初は未知なるキラキラした世界。

ビギナーズマインドは、

・先入観がない

・前例がないので、前例に基づいた何が
起こるかについての期待から解放されている状態。

・ワクワクした 好奇心に満ち溢れている

・可能か不可能かまだわからないので、
可能性の世界に開かれています


不慣れで十分に分かっていないので、
オープンマインドになり、

あらゆるものを自分に
吸収しようとする。

でもそれがいつしか慣れてくる。
慣れてくると当初の新鮮さは失われてくる。

時間がたてば、人はみな、経験を積み、
その道のプロ、エキスパートに向かって進んでいく。

専門性、特化、熟練・・・

エキスパートマインドによる
知識と経験は、確かに素晴らしいことだけど、

持っている知識と理解が邪魔をして、
目の前にあるものをはっきりと見ることを
妨げる可能性がある。


例えば、全然違う部署から移動してきた新人が
バリバリの技術集団や開発部門での会議で

「これってこんな感じでもっと
使いやすくできないんすかね?」と
呑気に気軽に発言する。

今まで思いもしなかった角度からの質問。
それ発端でブレークスルーの
きっかけになったって話。よくある。

専門家たちは知識や前例という
フィルターを通して判断し、ブレーキをかけてしまっていて
「そんなことできっこないだろう」と鼻から
消去し、思考が狭くなっていて、
見えなくなっていたという例。


科学者は当たり前の事実を疑うことで
世紀の発明につなげている。

いつも新鮮な視点を持ち、
疑問を持つことで

創造的な解決方法につながり、
大きなイノベーションや壁を
超えられるきっかけになる。

「すべてを知っている」という考えをいかに
手放すことがいかに大事かということ。


過去の前例や既成概念に囚われず、
未来の憶測に囚われるのではなく、
今、目の前のデーターを見る。
現時点で何が必要かを理解する。

初めてのように物事を見るように努めることで
新しく可能性も広がっていく。


あらゆる分野でスキルをの伸ばし、
専門的に特化、エキスパートになるには、
エキスパートマインドに囚われるのではなく、

ビギナーズマインドを育んでいく必要がある。
すでに知っていると思うことを
絶えず修正する必要がある。

では、どのようにして初心者のマインドを
育んでいけばよいのか。

ビギナーズマインドを育む演習として


1)当たり前を意識をする



既に知っていること、やっているタスク、
前例のあることについて「他に違う方法でできないか」と考えてみる。
もしくは「もっとうまく、簡単にできる方法はないか」と考えてみる。

人は何かに精通していたり、
既知の情報だと、自動化されて、
無意識的に物事をやってしまったり、
いつもの思考回路をめぐるから

疑問、工夫、想像という思考を
挟み込んであげて
余地、余白を与えてあげること。

無意識的に自動化されている場合は
1つ1つの行動の速度を落として、
物理的に減速し、
ゆっくり動作し意識的にすること。

当たり前すぎて、無意識で見えなかったことが、
減速し、意識することで、私と4歳のいとことの
スーパーの道中のように、見えることは
たくさんあるから。

日常の身近な、
当たり前の行動に意識を向ける。
はじめてのように探っていく。
探求する。感覚を開放する。

それをしている間の自分の
動きに注意を払う。なぜしているのか?
そもそもなぜこれをやることを選んだのか?

その時の自分の呼吸、
自分の考え、自分の顔の表情、
何を見たり、聞いたり、嗅いだり、感じたり、
味わったりしますか?

どのようなパターンが存在しますか?
何が、なぜ理にかなっていますか?

当たり前に、単に注意を
払うだけで、脳をビギナーズマインドの
モードに切り替えることができます。



2)事前判断を避ける



何かがどうなるかを知っていると思うときは、
抵抗し、事前に判断しない。
決めつけない。

偏見のない現実をそのまま
見ることに焦点を合わせる。

別の方法を考えてみたり、
まずはやってみること。
失敗の恐れや不安を捨てること。

なぜならそれが100%既知のようになるとは
今の時点では仮説であり、分からないから。

常識を無視する。

また「~すべき」「こうあるべき」
「こうでなきゃいけない」というマイルールは
言葉や思考は、思考の限界を作ってしまい、

それ以上の創造性や思考力が高まらずに
縛りつけてしまうことになる。

より広い可能性に開かれたままでいるために、
期待される結果を手放す。


3)生涯学習



自分のスキルを向上させ、専門的になるなら
ビギナーズマインドで
生涯学習するという考えを取り入れること。

エキスパートマインドになると
ついつい自分は知っているとたかをくくり、
学ばなくなる。体験しなくなる。

学習すること、学ぶことに
終わりはありません。

専門家であることを手放してみて、

長く、生涯を通じて学ぶためには、
それなりのガソリンが必要なわけで、

そのガソリンの役目をするのは
初心者の心であって、これがないと
スキルアップの機会を逃すことにもなる。

より多くを知りたいという好奇心を持ち、
注意深く、オープンマインドで、
新しい視点を喜んで受け入れ、

古い考えや今までの自分の考えを
アップデートしていくように意識することが
大切になってくるから。


4)初心者のように会話をする



例えば会話をしていて、
例え知っているトピックや既知の情報が出てきたとしても、
「それ知ってるよ」で話しを遮るではなく、

何も知らない、初心者の心で、
相手に質問してみる。

注意深く、相手の意見や考えを
じっくりと聞いてみる。
答えではなく、質問に焦点を合わせる。



5)異業種の人との触れ合い



いつもいる環境、友人とは違う環境に自分を置く。
違うコミュニティーに入ってみる。

いつもの友人なら通じる共通言語が
まったく通じない空間に身をおく。

年齢、職業、考え、様々な人がいる。

ほんの少しきまずい感じが
ビギナーズマインドを醸成させてくれる。

そして新しい自分の可能性に気付かせてくれる。




6)新しいことに挑戦




やったことないことに挑戦する。
新しいタスクに対処しなければならない状況に
脳を置くこと。ビギナーズマインドは当然醸成される。

新しいことを学び、脳が疲労したとき、
それは脳を維持しようとするだけでなく、

脳が成長していることを示している
絶好のチャンスというシグナルです。

何かを学ぶたびに、
新しい脳の接続回路が増えていき、
接続が増えれば増えるほど、

集中力が増し、インスピレーションが増し、
処理能力が向上し、効率よく、かしこく、
物事を解決することができるようになります。



いかがでしたか?


ビギナーズマインドを使用すると、
可能性に対してよりオープンになり、より創造的になる。

普段とは違った道から
帰る、お店ではいつもと違うメニューを試してみる、
という小さな選択をするだけでも
初心者の心は醸成されていく。ってことで。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。