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2020/09/02 14:00



コロナの影響で、今年の夏のお盆は遠出を控えて
近くで過ごしたって方や、はたまた自宅で
過ごしたって方も多いのでは。

緊急事態宣言の時もそうでしたが、
自宅にいることが多いと、特別やることもないから、
何かはじめてみようってことで、新しいスキル習得や
趣味作りにトライしてみるって方も多いと思う。

粘土、絵画、手芸、料理、写真、
漫画や脚本を書くなど。

ドレクセル大学の教授であり、
芸術療法の第一人者であるギリジア氏は、
「創造の行為はストレスと不安を軽減し、
気分を改善することができる」と述べています。

そう、これら単なる趣味というのは、
創造によって、意識、脳、神経に働きかけ、
人間の心を穏やかにし、集中力と生産性を
向上させてくれる。

創作する趣味という非日常は、
日常のストレスケア、日常の生産性の向上、
集中力においてむちゃくちゃためになるってこと。

非常にマインドフルネス(注意散漫にならず、
今この瞬間、目の前のことに意識をフォーカスし、
集中し、注意を向ける)な作業であるということ。

何かを創る作業をすると、そのスキルレベルが
上手い、下手に関係なく、頭がすっきりするように感じたり、
自分の感情を整理し、理解することにも役立ったり、
気持ちも落ち着いて、リラックスできる気分になります。


1)脳の報酬系が刺激される



あらゆる研究で、芸術や創造というのは
脳内麻薬であるドーパミンが分泌され、
「脳内の報酬経路が活性化される」ことが
分かっています。

これは快感、気分が良く、達成感や
満足感など、脳が心地良い刺激を感じ、
それを楽しい経験として脳にインプット、
認識され、再度求める。
ということを意味しています。

またドーパミンは「動機付け分子」とも呼ばれていて
ドライブ、フォーカス、集中力を高めてくれる。
これによって目標を達成できるように、
前もって計画を立て、衝動に抵抗することができる。

2017年アメリカのドレクセル大学と
ニュージャージー大学による研究では、

着色、落書き、白紙に自由に描くという3つの
芸術活動を終えた26人の参加者の、
脳の報酬系である内側前頭前野への
血流を測定したところ、この部分の
血流が増加していることを発見しました。

血流が増加しているということは
その部分が活性化されているということ。

これは記憶プロセス、瞑想状態、および
時空間処理をする司る領域であり、
そこが活性化するということ。

この研究では、中毒行動、摂食障害、
気分障害など、芸術を作ることで利益をもたら
す可能性があることを示唆しています。

また2012年の研究では、
幾何学的なマンダラのデザインが
白紙の着色や正方形の形状の着色よりも
気分を高めるのに効果的であり、
不安を大幅に軽減することが示されています。


また芸術は「ただ見る」だけも効果がある。
エモリー大学医学部の研究者によると
ゴッホなどの有名な画家の作品を見ると
脳の活動領域である「報酬システム」がより
強く活性化されたって研究もある。



2)ストレスを軽減します



アートを作ることでストレスや不安を
軽減できるという研究があり、

2016年の研究ではギリジア氏による
研究者グループは、39人の健康な成人の
コルチゾールのレベルを測定しました。

コルチゾールとは、体がストレスに
反応した時に分泌されるホルモンです。

彼らに、アートセラピストのいるスタジオで
45分間アートを作成すると、コルチゾールレベルが
大幅に低下することを発見しました。

芸術や創作活動において
上手い、下手はまったく関係ありません。
他人にみてもらう為、褒められる為ではありません。

ましてや、完成したものを見て、落ち込んだり、
レベルの低さに愕然として嫌になったり、
他人と比較したり、能力がないんだと
やる気が削がれたりするものではありません。

なぜなら、創作活動はあくまでストレスを和らげ、
ポジティブなエネルギーを感じさせるものという
趣旨であるからです。

そして、プロジェクトを完了する必要もありません。
途中でやめても全く問題ありません。

ついついやりはじめると「完了させなきゃ」とか
「休みの日は絶対に書かないと」など、
固執し縛られる必要はありません。

やりたくない時はやらなくてもいいし、
いつでも手放してもいいし、いつでもやめてもいい、
出来上がりにも特段の期待もしていない。
どんどん新しいことにトライしていきましょう。



3)意識の深層に身を置ける



ギリジア氏によると、
創作活動はゾーン、フロー状態に入れるという。

■寝食忘れて没頭するフロー状態

神経化学的には、脳は大量の脳内麻薬
エンドルフィンを放出し、またノルエピネフリン、
ドーパミン、アナンダミド、およびセロトニンなど
幸せを感じる幸せホルモンが
ドクドクと分泌されている状態。

また脳内では、シータ波活動の増加と、
前頭および中央領域での適度な
アルファ波が活動している状態だという。

目の前の創作への集中力が研ぎすまされ、
時空感覚を忘れ、意識が空っぽになる、
フワッとしている感覚。

瞑想しているのと同じ状態。

これらがパフォーマンスを向上させ、楽しくなり、
創造性に大きな武器になります。


4)ストレスシグナル



趣味の創作活動で、楽しいはずなのに
どうしてもやる気が起きなかったり、
注意散漫で、集中することができなかったりする。

特にフリースケッチする絵というのは、
線、色、デザインなど、自分のメンタルが
そのまま表面化しやすいから。

メンタルバランスが乱れている時の
絵というのは、どこか暗く、そして
ぐちゃぐちゃになりやすいというのも
分かる気がする。

軽度や中程度のストレスならいいが、
もし、既にストレスが分かりやすく
表面化してしまっている場合や創作趣味に
やる気が起きない、集中するのが
しんどい、できない時などは、そもそもの
ストレスをケアしておくこと。

「なんか今日創作だるいなー」という場合でも
やってみると意外にいける、波に乗れて、
はまった状態になるなら、それはストレスを
リリースできているので、創作はもってこいで
問題はない。

でもそれができないような、例えば注意散漫が激しく、
イライラ、落ち込みがひどく、うつ状態、
などというのは、現状ストレス負荷がかかり
すぎているなっていうシグナルでもある。

そんな時は創作が億劫になり、腰が重くなる。
そういう時は、きっぱりやめて、
先にストレスケアに専念すること。

「あー今日もできなかった・・・」と
自責の念に駆られたり、罪悪感に駆られる必要は
まったくないということ。

気持ちよくなるための創作という趣旨なのに、
それができないなら、そんなことはそもそもやらなくてもいい。
他にも色々あるんだから。

「ストレス溜まりまくってんじゃん!」って兆候を
知れたんだから、それをケアする為、
例えば下記をしてみること。


・ウォーキングやランニング

・瞑想&呼吸法

ハーバード医科大学の医学部教授であるハーバートベンソンは
1日20分の瞑想と祈りがで体内の慢性的なストレスを軽減する
という研究があります。

■無用なストレスを溜めないようにする8つのリスト


いかがでしたか?

もし創作というのを習慣化できれば
定期的にゾーン状態に入れるから、
それはかなり強いですよね。

日常の集中力向上とストレスケアの
トレーニングにも自動的になるし。

あなたなら何を創作しますか?