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2020/05/06 14:00



不安というモヤモヤしたもの。

よく不安に思う原因を紙に書いていけって言いますが、
もちろんそれ自体は客観的に俯瞰的に状況を把握できて
いいことではあります。

しかし、もっと、もっと根本的な問題として
不安を増大させたり、不安がとれないのは、
その不安な物事や事象自体というよりも

そもそも必要とする栄養が
不足していたってケースが物凄く大いにある。

栄養とメンタルバランスは
密接に繋がっていることを
知らないでいると、まさか不安の増大や
メンタルバランスの乱れが
栄養不足と関連あるとは中々思えない。


「気合が足りないだけだ!」と
思われる方も多いと思いますが

それはその人自身が弱いというわけではなく、
単に足りてないだけなのかも。

なぜなら気合やモチベ、折れない心や挑戦する
勇気などの根源というのは、
メンタルや脳からくるものだから。


しっかりとビタミンやミネラルなどを
多く含むものを摂取することで
適切にストレスを管理する能力が上がります。そして
お肌のハリやツヤ、潤いなども上がります。
集中力も上がりパフォーマンスも向上します。


でもメンタル強化に必要な栄養が
不足するとより不安感が増す。


不足すると不安は増大する→ストレスで
栄養が枯渇させられる→また不安になる

という負のスパイラルに入り、
迷宮に迷いこむ。


いくらハイスペックなスマホを
持っていても、そもそも充電が足りないと

使えないわけだから宝の持ち腐れに
なってしまう、それと同じ。


そこで、不安感が増大してしまう、
不足している栄養素を下記にまとめた。


1)セレン


セレンは人間にとって必要不可欠な
五大栄養素・ミネラルのひとつです。

セレンは脳やメンタルに影響を与え、
体の錆び付きから守ってくれる抗酸化作用や
甲状腺ホルモン代謝の調節など重要な役割を果たしています。

セレンは体内で合成することができないため、
外部から摂取しないといけません。

セレンの不足で、不安の発生率が上がり
セレンを補給することで不安が軽減されたと
示されています。

またセレン濃度が低いほど、不安、抑うつ、
疲労感の報告が多くなるとのこと。



2)マグネシウム


マグネシウムは脳と体内のエネルギー、ガソリンのようものです。
人が生きていくのに必要な機能(脳、神経の健康とメンタル安定、
心臓リズム、体温調整、筋肉収縮、細胞促進)全てマグネシウムがこれらを
適切に、そして安定して稼働できるよにサポートしてくれています。
この大切なマグネシウム、ストレスがかかってくると
ストレスから守ってくれる。でもそのストレスでどんどん消費されて減っていくんです。

マグネシウムを十分に摂取していない状態は
不安感が大幅に増加することが分かっています。

また下記2004年ポーランド医科大学による研究でも「マグネシウムの潜在的な抗うつ薬および
抗不安薬の活動を示唆します」と述べられています。


体内で合成できないため、食べ物などから取り込まなければなりません。
そこで手軽に摂取できるリストを下記にまとめていますので
参考にしてみてください。

■マグネシウムの減少はパフォーマンスも減少する



3)亜鉛


体にとって重要な微量ミネラルです。

人間の古い細胞を新しい細胞へと代謝するのに関係していて、
これら仕組みを動かすために細胞間では色々な情報シグナルが
送受信されています。

この亜鉛が不足するとシグナルの送受信がうまくいかず、
細胞のターンオーバーの乱れはもちろんのこと、
味覚障害、免疫力が低下、お肌のトラブルや乾燥、
メンタルバランスの乱れなどに大きく影響が出てきます。

亜鉛は神経伝達物質の生産と
神経系の機能をサポートしてくれます。

不安のある人は亜鉛のレベルが著しく低いことがわかっています

2010年フロリダ州立大学の研究でも
亜鉛欠乏症と不安症の関連性が明らかになっています
「気分障害の発症と治療における亜鉛の役割」



4)鉄


鉄分が不足するとヘモグロビンの材料だから、
ヘモグロビンも減る。ヘモグロビンが減ることで
血液も減り、全身に運搬されるはずの酸素も減る。
結果脳や全身に回る酸素が不足する。

体内でエネルギー生産に関与する必須な
要素である酸素が減ることで
疲労や貧血が起こる。

鉄不足=貧血=くらくらするだけではありません。

鉄もマグネシウムや亜鉛同様、
不足するとモーターが動かない車や
電池がないスマホと同じ状態に。

人間の動力、エネルギーやガソリンと同じなので、
やる気スイッチがぶっ壊れ
心の燃料も不足し、モチベの低下、根気や粘りが
維持できなくなり直ぐに諦めてしまう、
注意散漫、集中力低下でミスが
多くなりパフォーマスが低下します。


鉄分が豊富に含まれていて、簡単に補いやすいものを下記に
まとめておいたので参考にしてほしい。


■イライラ劇的改善。鉄不足を補う7つのリスト

https://www.goodvirtues.site/blog/2020/02/04/132519



5)GABA


チョコでもお馴染みのGABAは、
Gamma Amino Butyric Acidの頭字語で、
興奮して緊張した脳や神経活動を、ゆっくりと落ち着かせて、
静めてくれることでストレスを軽減する神経伝達物質です。
GABAは脳のブレーキとして機能していて、
脳と体をより低いギアで動かす効果があります。

GABAは睡眠に非常に重要です。
GABAは心と体がリラックスして眠りにつくことができ、
睡眠の質を向上させてぐっすりと眠ることができます。

事実、GABAは不眠症と睡眠障害に関連していて、
ある研究では、不眠症の人のGABAレベルは
睡眠障害のない人よりも約30パーセント低かったという研究結果が出ています。

6)コリン


体内の肝臓で少量作られるけど、その大部分は食事から
摂取しないといけない重要な栄養素。
不足しがちな栄養素です。
この栄養素は1998年と発見されたもので
成分研究においてはかなり新しい栄養素です。

脳の機能回復、メンタルバランスを整えるのに
重要な栄養素で、やる気、挑戦、動機付け、
モチベ、など心の燃料となる
アセチルコリンの主要な材料です。

2009年にノルウェーのオークランド大学による
「不安とうつ病のコリン」の研究では
コリンのレベルが不足すると
不安感が増大してしまうことことが分かっています。


レバー、卵、大豆、キノコに豊富含まれています。


健康で美肌に必要な栄養素とコリンとの
関係を詳しく下記にまとめています。
これを読むと「これとらないとやばいじゃん!」ってきっと
なると思いますよ(笑)

・健康で美肌に必要な栄養素とは

https://www.goodvirtues.site/blog/2020/03/11/144802


7)ビタミンB6


人間のあらゆる生理機能に必要としている栄養素。
神経、代謝、筋肉、細胞の入れ替わりなどです。

中でも神経系ではリラックスや落ち着き、メンタルバランスが整っていて、
心地よい時に出る神経伝達物質(セロトニン、GABA、ドーパミン、
アドレナリンなど)を生成するのに関わっている
大切な心の燃料となるビタミンです。


細胞へたくさんの稼働力やパワーを
生み出してくれ、抗疲労、または
メンタルを整えて、ストレスや不安を改善してくれます。

ビタミンB6が不足はエネルギー不足、免疫力の低下、
抵抗力の低下、不安感増大を引き起こします。

慢性的に不安とパニック発作のある人は
ビタミンB6レベルが大幅に低いことが示されています。

下記の2013年の愛宕病院による研究では
「ビタミンB6と鉄の不足は、パニック発作と
過呼吸発作に関連している」という結果が示唆されています。

・豚肉
・鮭
・にんにく
・豆類(玄米、枝豆、豆腐、ピスタチオ、ピーナッツなど)
・バナナ
・抹茶

8)グリシン

グリシンは、体内でエネルギーとなる
タンパク質の材料となるアミノ酸で、
たんぱく質のもととなる成分。

細胞、筋肉、組織を健康に形成してくれるのをサポートしてくれて、
ストレス耐性として免疫力、抵抗力高めてくれます。
また健康な脳や神経をサポートし
リラックスや落ち着いている際に出るホルモンで
セロトニンの分泌を促してくれ、夜の良質な睡眠を
促進してくれます。

またグリシンはノルアドレナリンに対して
抵抗勢力となってくれる独特なパワーを持っている。

不安やパニックを経験すると、ノルアドレナリンが解放され、
不安やパニックの感情を引き起こします。
グリシンはノルアドレナリンの放出を対抗して封じ込めてくれ
不安、パニック、覚醒や興奮している感情を
鎮静し落ち着かせてくれます。

ゼラチン、魚介類(サーモン、マグロ、カツオ、エビ、イカ)、
乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)


いかがでしたか?
不安が拭えない、神経すり減ってしまう、
そのような状態が長く続く時はこれらを少し
参考にしてみてはいかがでしょうか。

Good virtues グッドバーチューズ